木材

日本各地、世界中から様々な木材が新木場に集まります。
わたしたちはこれらの木の特性を生かして、様々なプロダクトを創りだしています。
ここでは、さまざまな”木”の特徴や魅力をご紹介します。


ホワイトシカモア

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名称・・・ホワイトシカモア(White sycamore)

その他呼び名・・・

グレートメープル、シカモア(*1)、シカモアメープル(シカモアカエデ)、セイヨウカジカエデ、ヨーロピアンメープル、ヨーロピアンシカモア(ヨーロッパシカモア)、ジャーマンメープル(ドイツ産のものの呼び名)

科目・・・カエデ科カエデ(Acer)属・落葉広葉樹・散孔材・被子植物

学名・・・Acer pseudoplatanus(*2)

産地・・・ヨーロッパ中部及び西アジア。アメリカにも生育。フランス産のものが最高の材とされている。

色調・・・心材、辺材共に白色~黄白色。

性質・・・木理:ほぼ通直、辺心材の境目:不明瞭、肌目:緻密、硬さ:やや軟、腐食耐久性(耐朽性):弱~中、磨耗耐久性:{弱/中/強

気乾比重:0.54~0.63

平均収縮率%(柾目方向):0.09~0.12

平均収縮率%(板目方向):0.27~0.32

曲げ強度MPa:99*

圧縮強度MPa:56*

せん断強度MPa:8.9*

曲げヤング係数GPa:8.9*

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易~中、鉋掛(カンナガケ):容易~中、釘打保持力:{弱/強、糊付接着性:良好、乾燥:容易~中、塗装性:高

用途・・・造作材、建具、家具、合板

楽器材、フロアー、化粧用単板

価格・・・☆☆☆☆

無節材(2000x210x34㎜)100万/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

 

その他・・・

樹高20~30m。まるで絹を思わせるような乳白色の光沢がある。表面の仕上りは良好。時に柾目面に美しい縮み杢(ちぢみもく:木目が波状に縮んでしわがよったように見える杢。縮緬(ちりめん)杢、波状(はじょう)杢、カーリー杢とも言う)を有す。強い縮み杢が現れるのは稀で、大変高価な材の為無垢材として使うことはほとんどなく、突き板に加工して表面材に使用される。古くからストラディバリウス等の高級なヴァイオリンやギターの甲板として使用されたことで有名。

 

備考・・・

似ている材でアカテツ科のシルバーハート(サテンシカモア)という熱帯広葉樹の別種類があります。

 

*1:シカモアというと、米国産でスズカケノキ科のアメリカンシカモア(Platanus occidentalis)を指す場合があります。またシカモアというともうひとつ、日本の楓(カエデ)(学名:Acer sp.)を指す場合も有ります。カエデはカエデ科の落葉広葉樹の総称です。またカエデはメープルとも言います。
*2:学名の「pseudoplatanus」は「偽のプラタナス」という意味で、ヨーロッパ南東部のプラタナス属の木の葉とホワイトシカモアの葉が似ていた為に、そういう名が付いたそうです。


ホワイトセラヤ

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名称・・・ホワイトセラヤ(Bagtikan)

その他呼び名・・・バクチカン(フィリピンでの呼び名)

科目・・・フタバガキ科Parashorea属・広葉樹・散孔材・被子植物

学名・・・Parashorea malaanonon

産地・・・フィリピン、インドネシア、マラヤ、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマーなど

性質・・・木理:交錯、辺心材の境目:不明瞭、肌目:やや粗~粗、硬さ:やや硬、腐食耐久性(耐朽性):やや弱~中、磨耗耐久性:{弱/中/強

気乾比重:0.43~0.69

平均収縮率%(柾目方向):

平均収縮率%(板目方向):

曲げ強度MPa:

圧縮強度MPa:

せん断強度MPa:

曲げヤング係数GPa:

加工性・・・鋸挽:容易~中、鉋掛:容易、釘打保持力:{弱/強、糊付接着性:良好~中、乾燥:容易~中、塗装性:中

用途・・・造作材、建具、家具、合板材

価格・・・☆

無節材(2000x210x34㎜)30万/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

 

その他・・・

5~10cm間隔で同心円状の濃淡の縞模様がでる。表面の仕上り良好。釘打で割れやすいので注意。「ホワイトセラヤ」はサバで使用されている一定の樹種の総称。

 

備考・・・

ホワイトラワンとはまた別物みたいです。同じ白ラワン類のグループだと思いますが。。。


ホワイトメランチ

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名称・・・ホワイトメランチ(White meranti)

その他呼び名・・・

メラピ(メラピー)(マレーシアのサバ州での呼び名)、イエローラワン(カランチ、カルンチ)(フィリピンでの呼び名)、マンガシノロ、メランチパアン、コムニャン

科目・・・フタバガキ科ショレア(Shorea)属Anthoshorea亜属・広葉樹・散孔材・離弁花類(被子植物)

学名・・・

Shorea spp.
Shorea philippinensis (マンガシノロ)、
Shorea bracteolata (メランチパアン)、
Shorea hypochra (コムニャン)を含む。

産地・・・フィリピン、インドネシア(スマトラ)、タイ、ミャンマー、スリランカ、インド、マレーシア、ラオス、ベトナム、カンボジア、ブルネイ等の東南アジア。

色調・・・心材は帯黄白色、淡い黄白色、淡橙白色、淡黄褐色。辺材は白色、淡い黄白色、心材より淡色。金褐色の光沢をもつ。

性質・・・木理:交錯、辺心材の境目:不明瞭、肌目:やや粗(レッドメランチと比較するとやや精)、硬さ:中庸~やや硬(粘質)、腐食耐久性(耐朽性):弱~中、磨耗耐久性:強

気乾比重:0.39~0.87(樹種によってかなり差があり)

平均収縮率%(柾目方向):0.21

平均収縮率%(板目方向):0.34

曲げ強度MPa:118

圧縮強度MPa:64

せん断強度MPa:13.2

曲げヤング係数GPa:14.2

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):困難、鉋掛(カンナガケ):容易~注意、釘打保持力:強、糊付接着性:良好~中、乾燥:容易~やや困難、塗装性:中

用途・・・造作材、建具、家具、合板

床板、内装材、化粧合板

価格・・・☆

無節材(2000x210x34㎜)40万/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・平割:24㎜、34㎜、45㎜

 

その他・・・

黄色ラワン類(*1)の木で約30種ある。その他の名称の欄にあるように、この類の木材の地方名はかなり違っており、ホワイトメランチはマレーシア(特にサラワク州など)やインドネシア、ブルネイなどでの呼び名。現在(2007年)ではマレーシアのサバ州から輸入されることが多いため、メラピと呼ぶことが多いようである。南洋材の代表的な材。マンガシノロはフィリピンのミンダナオ島、メラピはボルネオ島(カリマンタン島)から多く産出。

 

【その他色調等】:シリカが光る為、光沢をもち全体に明るい感じの材面となる。斑の模様明瞭。淡色なため塗装の色合わせが容易。リボン杢が現れる。

【その他性質等】:釘打ちで割れやすい。メランチ類の特徴である同心円状に配列する軸方向細胞間道(樹脂道)があるが、他のメランチ類と比較して出現頻度は少ないようである。辺材は虫害にかかりやすい。

【その他加工等】:放射組織の細胞中にシリカ(硝酸結晶・ケイ酸塩)を含んでいるので加工をする際それがノコ等の金属を傷める。切削する際はステライトという硬い金属を刃につけることが望ましい。メラピはシリカの含有量が少ないので多少挽きやすい。横挽きや鉋(カンナ)掛けは普通にできる。

【立木での性質等】:通常樹高50~60m、樹径1.0~1.5m。

 

*1:ホワイトメランチは白ラワン類ぽい名前ですけど、フィリピンでイエローラワンとも呼ばれるようにどちらかというと黄ラワン類に入るようです。


ホワイトラワン

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名称・・・ホワイトラワン(White lauan)

その他呼び名・・・

ライトレッドフィリピンマホガニー、シロラワン

科目・・・フタバガキ科Pentacme属・広葉樹・散孔材・離弁花類(被子植物)

学名・・・Pentacme contorta

産地・・・フィリピン

性質・・・木理:交錯、辺心材の境目:不明瞭、肌目:粗、硬さ:軟~中庸、腐食耐久性(耐朽性):やや弱、磨耗耐久性:中

気乾比重:0.44~0.59

平均収縮率%(柾目方向):0.16

平均収縮率%(板目方向):0.26

曲げ強度MPa:

圧縮強度MPa:

せん断強度MPa:

曲げヤング係数GPa:

加工性・・・鋸挽:やや困難、鉋掛:やや困難、釘打保持力:やや弱、糊付接着性:良好、乾燥:やや困難、塗装性:{低/中/高

用途・・・建具、家具、合板

価格・・・☆

無節材(2000x210x34㎜)30万/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

 

その他・・・

ラワン・メランチ類の中では最も淡色で、最も軽軟な材。斑の模様明瞭繊細。第二次大戦後急速に消費量の増えたラワン材は、最初に材質も良く伐採環境の良いフィリピンミンダナオ島のラワン材から使い始まり、次に材質がやや落ちるボルネオのサバ州の木材を消費し、更にカリマンタンの山岳地帯のメランティ材を伐採し、ラワン系の木材が分布している最遠地点であるタリアブ島のメランティを切り尽くして丸太の輸入が不可能になった。現地の資源の枯渇に伴い各国では丸太の輸出禁止令が施行され、製品化され輸入されるようになった。


ポンデローサパイン

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名称・・・ポンデローサパイン(Ponderosa pine)

その他呼び名・・・、

ポンデロッサパイン、ポンデローサマツ、イエローパイン(北米西部での呼び名)(*1)、ブラックジャックパイン、ブルパイン、ノッティパイン(*2)、ウェスタンイエローパイン、(*3)

科目・・・マツ科マツ(Pinus)属・針葉樹・裸子植物

学名・・・Pinus ponderosa

産地・・・北米。西部に蓄積が多い。太平洋岸の山地、ロッキー山系、メキシコ北部にわたって分布。

色調・・・心材は紅黄褐色、黄色、淡赤色、橙褐色。辺材は淡黄白色、白色、淡黄色。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:明瞭~不明瞭、肌目:やや緻密~やや粗、硬さ:やや軟~中庸、腐食耐久性(耐朽性):弱、磨耗耐久性:強

気乾比重:0.45

平均収縮率%(柾目方向):3.9

平均収縮率%(板目方向):6.2

曲げ強度MPa:63

圧縮強度MPa:36

せん断強度MPa:7.8

曲げヤング係数GPa:8.6

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易、鉋掛(カンナガケ):容易、釘打保持力:中、糊付接着性:良好、乾燥:容易、塗装性:注意

用途・・・構造材、下地材、造作材、建具、家具、合板

羽目板、電柱、低級の木枠、梱包材、窓枠、スクリーン

価格・・・☆

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

 

その他・・・

三葉松(さんようしょう)でハードパイン類とされる場合もあるが、北米ではサザンパイン類の仲間。米国で最も蓄積量の多い針葉樹のひとつである。斑の模様不明瞭。光沢があるが、小節の非常に多い木である。板目面には、ロッジポールパイン程ではないがディンプルクレインがある。年輪幅が狭いと、ソフトパインのように年輪があまりはっきりしていない。節の模様を活かして羽目板に加工される。直立材が多く伸びが良い木な為、電柱として使われる。樹高25~30m、樹径0.6~1.5m。辺材の巾が広い。釘やビスを入れても裂けにくい。衝撃に弱い。ロッジポールパインと同じような材色だが、心材の色がずっと濃いことで区別される。分布範囲が重なっていることもあり、日本に輸入されるロッジポールパインに混じって輸入されてくることも考えられる。

 

*1:イエローパインというと狭義には、ショートリーフパイン(Pinus echinata)、スラッシュパイン(Pinus elliottii)、ロングリーフパイン(Pinus palustris)、ロブロリーパイン(Pinus taeda)の4種類のみを指します。これら4種類は総称してサザンパインとも呼ばれています。広義には北米に分布するハードパイン類を総じてイエローパイン(又はサザンパイン)と呼ぶ為、北米(西部)ではポンデローサパインもイエローパインと呼んでいるようです。
*2:ノッティパイン(knotty pine)とは「節のある松」という意味です。正確には樹種を指している呼び名ではないので、ロッジポールパインもノッティパインと呼ばれます。
*3:ポンデローサパインをウェスタンパインやウェスタンホワイトパインと呼ぶという資料もいくつかありましたが、それらの名前は学名をPinus monticolaとする別種類を指す場合もあるようです。その他にカリフォルニアホワイトパイン、ポンドサパイン、バーズアイパイン、バーズアインパインなどと呼ぶという資料もありましたが、真偽は不明です。