名称・・・ポンデローサパイン(Ponderosa pine)
その他呼び名・・・、
ポンデロッサパイン、ポンデローサマツ、イエローパイン(北米西部での呼び名)(*1)、ブラックジャックパイン、ブルパイン、ノッティパイン(*2)、ウェスタンイエローパイン、(*3)
科目・・・マツ科マツ(Pinus)属・針葉樹・裸子植物
学名・・・Pinus ponderosa
産地・・・北米。西部に蓄積が多い。太平洋岸の山地、ロッキー山系、メキシコ北部にわたって分布。
色調・・・心材は紅黄褐色、黄色、淡赤色、橙褐色。辺材は淡黄白色、白色、淡黄色。
性質・・・木理:通直、辺心材の境目:明瞭~不明瞭、肌目:やや緻密~やや粗、硬さ:やや軟~中庸、腐食耐久性(耐朽性):弱、磨耗耐久性:強
気乾比重:0.45
平均収縮率%(柾目方向):3.9
平均収縮率%(板目方向):6.2
曲げ強度MPa:63
圧縮強度MPa:36
せん断強度MPa:7.8
曲げヤング係数GPa:8.6
加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易、鉋掛(カンナガケ):容易、釘打保持力:中、糊付接着性:良好、乾燥:容易、塗装性:注意
用途・・・構造材、下地材、造作材、建具、家具、合板
羽目板、電柱、低級の木枠、梱包材、窓枠、スクリーン
価格・・・☆
メーカー・・・
一般流通サイズ・・・
その他・・・
三葉松(さんようしょう)でハードパイン類とされる場合もあるが、北米ではサザンパイン類の仲間。米国で最も蓄積量の多い針葉樹のひとつである。斑の模様不明瞭。光沢があるが、小節の非常に多い木である。板目面には、ロッジポールパイン程ではないがディンプルクレインがある。年輪幅が狭いと、ソフトパインのように年輪があまりはっきりしていない。節の模様を活かして羽目板に加工される。直立材が多く伸びが良い木な為、電柱として使われる。樹高25~30m、樹径0.6~1.5m。辺材の巾が広い。釘やビスを入れても裂けにくい。衝撃に弱い。ロッジポールパインと同じような材色だが、心材の色がずっと濃いことで区別される。分布範囲が重なっていることもあり、日本に輸入されるロッジポールパインに混じって輸入されてくることも考えられる。
*1:イエローパインというと狭義には、ショートリーフパイン(Pinus echinata)、スラッシュパイン(Pinus elliottii)、ロングリーフパイン(Pinus palustris)、ロブロリーパイン(Pinus taeda)の4種類のみを指します。これら4種類は総称してサザンパインとも呼ばれています。広義には北米に分布するハードパイン類を総じてイエローパイン(又はサザンパイン)と呼ぶ為、北米(西部)ではポンデローサパインもイエローパインと呼んでいるようです。
*2:ノッティパイン(knotty pine)とは「節のある松」という意味です。正確には樹種を指している呼び名ではないので、ロッジポールパインもノッティパインと呼ばれます。
*3:ポンデローサパインをウェスタンパインやウェスタンホワイトパインと呼ぶという資料もいくつかありましたが、それらの名前は学名をPinus monticolaとする別種類を指す場合もあるようです。その他にカリフォルニアホワイトパイン、ポンドサパイン、バーズアイパイン、バーズアインパインなどと呼ぶという資料もありましたが、真偽は不明です。