ロッジポールパイン

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名称・・・ロッジポールパイン(Lodgepole pine)

その他呼び名・・・

ブラックパイン、スクラブパイン、スプルースパイン、ノッティパイン(*1)、ジャックパイン(*2)、コントルタパイン(コントルタマツ)、ハードパイン(*3)、ヨレハマツ。(*4)

科目・・・マツ科マツ(Pinus)属・常緑針葉樹・裸子植物

学名・・・Pinus contorta

産地・・・米国アラスカからメキシコ・バハカリフォルニアにわたって分布。ロッキー山系北部や太平洋岸地域に、より蓄積が多いと言われている。

色調・・・心材は淡黄色、淡黄褐色。辺材は白色、淡黄色、黄色。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:不明瞭、肌目:緻密、硬さ:やや軟、腐食耐久性(耐朽性):弱、磨耗耐久性:{弱/中/強

気乾比重:0.41~0.47

平均収縮率%(柾目方向):4.3

平均収縮率%(板目方向):6.7

曲げ強度MPa:64

圧縮強度MPa:37

せん断強度MPa:6.1

曲げヤング係数GPa:7.3

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易、鉋掛(カンナガケ):容易、釘打保持力:中、糊付接着性:良好、乾燥:容易、塗装性:中

用途・・・構造材、下地材、造作材

土台、垂木、梁、集成材用、枕木、電柱、杭(保存処理をして)、坑木、箱、包装材、船舶、車輛、内装壁パネル。

価格・・・☆

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・

 

その他・・・

日本のアカマツのように二葉松(にようしょう)である。板目面を見ると、はっきりとしたディンプルグレイン(小さいえくぼのような模様)があることが特徴。均一な材質で、仕上がりは良い。年輪幅が狭い。乾燥による収縮率が大きい。材面に樹脂が滲み出てくることがあり、取り扱う時には注意が必要。あまり大きい丸太がない為、良質の大きな木材は得にくい。加圧注入による薬剤処理が容易。衝撃抵抗は比較的小さい。樹高12~50m、樹径0.5~0.8m。この地域に住むインディアンの人達が円錐形の小屋を建てる時に、この木の丸太を何本か立てて、その上を皮や布で覆って作ったと言われている。そのことから、小屋用の丸太になる松ということで、ロッジポールパインという名前が付けられたとされる。

 

備考・・・

SPF用材のひとつです。

 

*1:ノッティパイン(knotty pine)とは「節のある松」という意味です。正確には樹種を指している呼び名ではないのでポンデローサパインもノッティパインと呼ばれます。
*2:ジャックパインというと、バンクスマツ(バンクシアマツ)(Pinus bankusiana)という別種類になるかもしれません。
*3:ハードパインという呼び名は、マツ属のうち二葉松(にようしょう)または三葉松(さんようしょう)の材の総称です。いわゆる五葉松(ごようまつ)の材は軽軟でソフトパインと呼ばれるのに対し、やや硬い為にハードパインと呼ばれています。
*4:その他呼び名に、タマラックパインやロッキーカラマツ、コーストパインという呼び名もあるようです。ただ、タマラックやロッキーカラマツというとウェスタンラーチ(Larix occidentalis)というカラマツ属の別種類があります。コーストパインについては、そういう呼び名があるのか真偽不明です。