マホガニー

Mahoganii2

 

名称・・・マホガニー(Mahogany)

その他呼び名・・・

桃花心木(マホガニー)、ホンジュラスマホガニー、オオバマホガニー、本桃花心木(ホンマホガニー)

科目・・・センダン科マホガニー(Swietenia)属・常緑広葉樹・散孔材(環孔材)・離弁花類(被子植物)

学名・・・Swietenia macrophylla King.

産地・・・中米、および南米のコロンビア、ベネズエラ、ペルー、ボリビア、ブラジルなど。主にホンジュラス、中央アメリカ。

性質・・・木理:通直~ほぼ通直、辺心材の境目:明瞭、肌目:緻密~やや粗、硬さ:やや硬~硬、腐食耐久性(耐朽性):強、磨耗耐久性:強

気乾比重:0.51~0.65

平均収縮率%(柾目方向):0.13

平均収縮率%(板目方向):0.19

曲げ強度MPa:80

圧縮強度MPa:46

せん断強度MPa:8.9

曲げヤング係数GPa:10.4

加工性・・・鋸挽:容易~中、鉋掛:容易、釘打保持力:強、糊付接着性:良好、乾燥:容易~中、塗装性:高

用途・・・造作材、家具

彫刻材、楽器、模型、内部装飾材、高級車のダッシュボードやハンドル、シフトノブ、キャビネット、スライスドベニヤ、高級器具、理化学器械の箱

価格・・・☆☆☆

無節材(2000x210x34㎜)80万/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・平割:34㎜

 

その他・・・

金色の光沢がある。長い間、光にさらすと色合いが濃くなる。柾目面にはリボン杢が現れることがある。寸法安定性に優れる。また天然乾燥の速度も速く、狂いや割裂も少ない。斑の模様不明瞭。粘りがある。比重の割に強度大。表面の仕上りは良好。一見するとメランチ類・ラワン類などに似ている。世界的な銘木のひとつで、特に欧米で高く評価されている。ホンジュラス産のいわゆる「ホンジュラスマホガニー」が最高級とされるが、現在では伐採禁止にされている。今では有用な造林樹種として、アフリカや東南アジアなどの熱帯地域で植栽されている。またボリビアからメキシコを通り南部アメリカまで広く植林されている。マホガニーには上述の種類の他にウェストインディアンマホガニー(キューバマホガニー、スペインマホガニー)(学名:Swietenia mahagonii Jacq.)が知られているが、こちらは西インド諸島に産し、かつてはこちらの方が良質とされていた。しかし現在ではほとんど市場に出てくるようなものはなくなり、入手可能なものは学名:Swietenia macrophyllaのみとされている。ただしこれも最近は丸太材の輸入は不可能で製材品として輸入される。ウェストインディアンマホガニーよりも肌目は緻密だが比べると軽くて弱い。ドイツの顕微鏡メーカー(ツアイス)はマホガニーの収納箱だけしか使わない。

 

備考・・・

マホガニー属には、あとメキシコマホガニー(学名:Swietenia humilis Zucc.)という種類があるようです。同じセンダン科のアフリカンマホガニーやサペリもマホガニーの名で呼ばれることがあるようです。
「桃花心木」と書いて「マホガニー」と読ませるようです。知らなきゃ読めないですよね・・・