名称・・・北洋唐松(Listvennitsa)
その他呼び名・・・
ラーチ(ラーチウッド)、グイマツ、ダフリカ(ダフリカ唐松)、シベリア唐松、ソ連唐松、リストベンニッツア(ロシアでの呼び名)
科目・・・マツ科カラマツ(Larix)属・落葉針葉樹・裸子植物
学名・・・Larix gmelinii、Larix dahurica
産地・・・シベリア大陸、樺太、千島、サハリン、沿海州、中国など。
色調・・・心材はやや黄色を帯びた赤褐色、褐色、黄褐色~紅色を帯びた黄褐色。辺材は黄白色、淡黄白色。
性質・・・木理:通直、辺心材の境目:明瞭、肌目:粗、硬さ:硬、腐食耐久性(耐朽性):中~強、磨耗耐久性:{弱/中/強
気乾比重:0.51~0.68
平均収縮率%(柾目方向):0.19
平均収縮率%(板目方向):0.37
曲げ強度MPa:100
圧縮強度MPa:45
せん断強度MPa:12.7
曲げヤング係数GPa:11.8
加工性・・・鋸挽(ノコビキ):中~やや困難、鉋掛(カンナガケ):中~やや困難、釘打保持力:{弱/強、糊付接着性:中、乾燥:容易(注意要)、塗装性:注意
用途・・・構造材、合板
梁、土台、電柱、枕木、パルプ用、仮設、土木、杭、橋梁、船舶
価格・・・☆(*1)
メーカー・・・
一般流通サイズ・・・
その他・・・
針葉樹の中では最も硬く強い。人工造林の日本のカラマツと比べて、年輪幅は一般に狭い。乾燥はかなり早いが、狂いが生じやすい。樹脂分が多いため耐水性が強く腐りにくい。日本のカラマツに比べてやや黄色が強い。軸方向細胞間道(樹脂道)があり、材面にヤニが滲み出てくる。生育環境が厳しいためか、日本のカラマツに比べて、やに壷、入皮、もめなどの欠点が多く出る。これらの欠点のためか、あるいは年輪幅が極端に狭いことが多いためか、木材が脆くなっていて使用中に破損する例がある。人工造林のカラマツと比べ、狂いは少ないとされる。材面の美しさを必要としない用途が主。北海道で小規模ながら造林が試みられたことがある。
備考・・・
ラーチの名前で合板として良く流通しています。
*1:無節材とかで流通しているのか不明です。需要がないような気がします。