ベイヒバ

Beihiba

 

名称・・・米檜葉(Yellow cedar)

その他呼び名・・・

イエローシーダー、アラスカシーダー、シトカサイプレス、イエローサイプレス、アラスカ桧(*1)

科目・・・ヒノキ科ヒノキ(Chamaecyparis)属・常緑針葉樹・裸子植物

学名・・・Chamaecyparis nootkatensis Spach.

産地・・・アラスカからオレゴン、カリフォルニア北部にかけてのカスケード山脈太平洋岸。バンクーバー周辺に多く生息。

色調・・・心材は淡い黄色、黄色。辺材は白色から黄白色、淡黄白色。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:不明瞭、肌目:やや緻密~中、硬さ:やや軟~中庸、腐食耐久性(耐朽性):極強(赤味)、磨耗耐久性:強

気乾比重:0.50

平均収縮率%(柾目方向):0.08

平均収縮率%(板目方向):0.18

曲げ強度MPa:69

圧縮強度MPa:37

せん断強度MPa:7.8

曲げヤング係数GPa:9.8

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易、鉋掛(カンナガケ):容易、釘打保持力:強、糊付接着性:中~良好、乾燥:容易、塗装性:要注意

用途・・・構造材、造作材、家具

土台、軒裏、内装材、船舶材、木型、楽器材、枕木。

価格・・・☆☆~☆☆☆

無節材(2000x210x34㎜)90万/㎥(幅が105㎜以下なら50万/㎥程度)

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・平割:34㎜

 

その他・・・

日本ではヒバの代用として使われる。強烈な匂いと材色が黄色いので表面に出るような部材に使われる例は少ない。

 

【その他色調等】:年輪幅は均一で狭いものが多い。年輪内での細胞の形の違いが少ないので年輪はあまりはっきりとしない。材色は長期間経つと濃くなる。斑の模様不明瞭。米桧より材面に光沢あり。辺材の巾は狭い。

【その他性質等】:材の安定性に優れる。材には特有の臭気があり生材の時には強い。その香りが青森ヒバに良く似ているので米ヒバと呼んでいるがヒバの類ではなくヒノキの類である。またヒノキチオールに類似した物質が含まれているため耐腐朽性に優れシロアリに対しても抵抗力を持つ。アテが少なく青森ヒバより性質の良い木。特に水湿に強い。

【立木での性質等】:樹高は30m、直径は1mくらい。純林を形成しなく蓄積量は多くない。

 

*1:アラスカ桧というと米ヒバではなくスプルースを指す事の方が多いようです。