名称・・・竹(Bamboo)
その他呼び名・・・
真竹(マダケ)(苦竹(ニガタケ))、孟宗竹(モウソウチク、モウソウダケ)、淡竹(ハチク)、黒竹(クロチク)、女竹(メダケ)、矢竹(ヤダケ)、晒竹(サラシダケ)(白竹(シラチク、シラタケ))、清水竹(シミズダケ)、焼き竹(ヤキダケ)(*1)
科目・・・イネ科タケ亜科–(–)属・常緑草本植物・単子葉類(被子植物)
学名・・・
Phyllostachys bambusoides(マダケ)、
Phyllostachys heterocyala(モウソウチク)、
Phyllostachys nigra var.henonis(ハチク)、
Phyllostachys nigra var.nigra(クロチク)、
Pleioblastus simonii(メダケ)、
Pseudosasa japonica(ヤダケ)(*2)
産地・・・アジアの温暖湿潤地域
性質・・・木理:–、辺心材の境目:–、肌目:–、硬さ:中庸~硬、腐食耐久性(耐朽性):中~強、磨耗耐久性:{弱/中/強
気乾比重:0.69
平均収縮率%(柾目方向):–
平均収縮率%(板目方向):–
曲げ強度MPa:101*
圧縮強度MPa:66*
せん断強度MPa:
曲げヤング係数GPa:
加工性・・・鋸挽:{容易/困難、鉋掛:{容易/困難、釘打保持力:{弱/強、糊付接着性:{良好/不良、乾燥:{容易/困難、塗装性:{低/中/高
用途・・・
床材、竹垣、竹小舞(塗り壁の下地)、すだれ、建築外部足場
価格・・・☆(*3)
メーカー・・・
一般流通サイズ・・・
3寸:直径約(30~35)x6000㎜
4寸:直径約(40~45)x7000
5寸:直径約(50~55)x7000
6寸:直径約(60~65)x8000
7寸:直径約70x8000
8寸:直径約80x8000
9寸:直径約90x8000
その他・・・
イネ科タケ亜科の多年生常緑草本植物のうち大型のものの総称。世界で600~1200種、日本でも150~600種あるとされる。一般的に用材として流通しているものは、そのうちの極わずか。マダケ、モウソウチク、ハチクの3種類は日本の三大有用竹とされる。マダケは竹の王様と言われ、用材として最も優れているため、流通している竹材の主流。メダケは昔は竹小舞として大量に使われたが、現在では極少。メダケとヤダケは笹に分類される。
備考・・・
ここでは「草本」(=草)として取り扱いましたが、竹を「木」とするか「草」とするか諸説あるみたいです。あと英名ではBambooですが、バンブーと竹と笹を区別しているみたいです。違いは、地下茎が横に這って生育繁殖するのが竹・笹で、地下茎が無く株立ち状になるものをバンブーというようです。また竹と笹の違いは、一般的には大型のものを竹、小型のものを笹と呼びますが、植物学的には「生長すると稈鞘(カンショウ:タケノコの皮)が落ちるのが竹、残って稈(カン:タケ・ササ類における茎)を包むのが笹」とするようです。 竹は2005年くらいから建築用材としてだいぶメジャーになってきた感じがします。良く目にするのは積層された床材くらいですけどね。ちなみに積層の仕方は縦と横の2タイプあります。(画像参照)
*1:「晒竹(白竹)、清水竹、焼き竹」は竹の種類ではなく、加工された竹の呼び名です。晒竹とは、マダケやハチクを油抜きして曲がりを矯正し、天日干しした白くて美しい竹のことです。清水竹とは、若いメダケを磨いて曲がりを矯正したもので、表面が紙質で柔らかい感じがします。焼き竹とは、マダケの表面にバーナーで焼き色をつけたもので、薄い焼き色から、黒竹のような濃い色合いまで自由にできます。
*2:「Phyllostachys」はマダケ属、「Pleioblastus」はメダケ属、「Pseudosasa」はヤダケ属です。
*3:竹は通常㎥単価ではないでしょうから、比較になりませんが無理やりだすと50万/㎥くらいでしょうか。