名称・・・セランガンバツー(Selangan batu)
その他呼び名・・・
バツー、バンキライ(インドネシアでの呼び名)、バラウ(マレーシアでの呼び名)、ヤカール、ギホ(フィリピンでの呼び名)、サル(サール)(インドでの呼び名)、玉檀(ギョクタン)(中国での呼び名)、イエローバラウ、パラウイ、チェンガイ、ボルネオオーク、テン、レッドセランガン(赤バツウ)、白バツウ
科目・・・フタバガキ科ショレア(Shorea)属(Shorea亜属)・常緑広葉樹・散孔材・被子植物
学名・・・
Shorea spp.
Shorea foxworthyi、
Shorea laevis、
Shorea astylosa、
Shorea maxwelliana、
Shorea robusta (サール、サル)、
Shorea guiso (ギホ)、
Shorea obtusa (テン)、
Shorea seminis などを含む
産地・・・インドネシア、インド、スリランカ(セイロン島)、マレーシア、フィリピン、ボルネオ島などの東南アジア
色調・・・心材は黄褐色、濃赤褐色、緑色を帯びた褐色など。辺材は淡色、淡黄色で時々灰色のしみがある。
性質・・・木理:交錯、辺心材の境目:やや明瞭、肌目:緻密~やや緻密、硬さ:極硬、腐食耐久性(耐朽性):強、磨耗耐久性:{弱/中/強
気乾比重:0.84~1.10
平均収縮率%(柾目方向):0.20
平均収縮率%(板目方向):0.43
曲げ強度MPa:113*
圧縮強度MPa:55*
せん断強度MPa:12.7*
曲げヤング係数GPa:15.7*
加工性・・・鋸挽(ノコビキ):注意(やや困難)、鉋掛(カンナガケ):注意(やや困難)、釘打保持力:{弱/強、糊付接着性:注意、乾燥:注意(やや困難)、塗装性:中
用途・・・造作材、ウッドデッキ
柱、梁、根太、タルキ、敷居、土台、屋根板、器具の柄、重構造物、枕木、橋梁、波止場、船の骨組・甲板、車のスポーク、車軸、窓枠
価格・・・☆
メーカー・・・
一般流通サイズ・・・90x20x2000(S4S(四面プレナー)・E4E(面取り)\300,000/㎥)
120x30x(4000、3700、3000、2700、2000)
105x30x(4000、3700、3000、2700、2000)
105x20x(4000、3700、3000、2700、2000)
90x20x(4000、3700、3000、2700、2000)
105x105x(4000、3700、3000、2700、2000)
90x90x(4000、3700、3000、2700、2000)
70x70x(4000、3700、3000、2700、2000)
55x45x(4000、3700、3000、2700、2000)
90x45x(4000、3700、3000、2700、2000)
その他・・・
セランガンバツーはインドネシアでの呼び名。セランガンバツーの「バツー」とは石という意味。比重の重いもの(0.84~1.09)をセランガンバツー(白バツウ)、比重の比較的軽いもの(0.8前後)をレッドセランガン(赤バツウ)と呼んでいる。
【その他色調等】:外観上はメランチ類と良く似ている。色調は外気に曝せば暗色に変色する。新しく切断した面は光沢があり、また時々蝋様に見える。
【その他性質等】:反り、割れ、ねじれなどにとても強く、耐久性においても10~20年あるといわれている。丸太が大きい為大断面をとることができる。害虫にも比較的強く、日本ではデッキ材として良く使用されている。欠点として材の中に木の成長中に入ったピンが見られることがある。
【立木での性質等】:地域によっては樹高50m、樹径1.0mの大径木もある。