名称・・・サペリ(Sapelli、Sapele)
その他呼び名・・・
サペレ、サペリマホガニー、サペリウッド、ゴールドコーストシーダー(*1)
科目・・・センダン科エンタンドロフラグマ(Entandrophragma)属・落葉広葉樹・環孔材(*1)・離弁花類(被子植物)
学名・・・Entandrophragma cylindricum Sprague
産地・・・西アフリカ、中央アフリカ、ガーナ、ナイジェリアなど熱帯降雨林一帯。シエラレオネからコートジボワール、カメルーン、コンゴを通ってウガンダまで分布。
色調・・・心材は初め桃色、淡紅色を呈すが、時間の経過とともに赤褐色から紫褐色に変化、暗桃褐色。辺材は淡い黄白色、灰白色、白色。
性質・・・木理:交錯、辺心材の境目:明瞭、肌目:緻密(~粗)、硬さ:やや硬~硬、腐食耐久性(耐朽性):中~強、磨耗耐久性:強
気乾比重: 0.64~0.68
平均収縮率%(柾目方向):0.19
平均収縮率%(板目方向):0.29
曲げ強度MPa:158
圧縮強度MPa:75
せん断強度MPa:7.4*
曲げヤング係数GPa:13.8
加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易~やや困難、鉋掛(カンナガケ):やや困難、釘打保持力:強、糊付接着性:中~良好、乾燥:困難、塗装性:中~高
用途・・・造作材、建具、家具
床材、壁パネル、内装材、突き板、楽器、化粧合板、造船、指物
価格・・・☆☆☆
メーカー・・・
一般流通サイズ・・・平割:34㎜、45㎜
その他・・・
マホガニーに似ることから、その代用として使われる。
【その他色調等】:心材の色はいわゆるマホガニー色。柾目面には、柔組織の帯が規則正しく配列した、美しいリボン杢が現れる。斑の模様不明瞭。白太の部分は割りと厚い。表面仕上は中~良好。仕上り面は美しく出来る。材面に光沢がある。
【その他性質等】:ピンホールが出やすい。板目取りした場合、曲りや割れが出やすいので、柾目取りすること。
【その他加工等】:両逆目部分は鉋掛けがやや困難。乾燥時に狂いやすく長時間を要するが、乾燥後の狂いは少ない。
【立木での性質等】:樹高約30m、樹径約1.5mに達する大木。
*1:ゴールドコーストシーダーと呼ぶ事もあるようですが、そう呼んでいる資料は少ないです。
*2:散孔材とする資料もありました。