オバンコール

Obankooru2

 

名称・・・オバンコール(Ovangkol)

その他呼び名・・・

オバンコル、ムテニエ、エヒー、エヒエ、アマザクエ(コートジボワールでの呼び名)

科目・・・マメ科ジャケツイバラ亜科ギボーティア(Guibourtia)属・広葉樹・散孔材~環孔材(*1)・離弁花類(被子植物)

学名・・・Guibourtia ehie J.Leonard

産地・・・西アフリカ。コートジボワール、ガーナ、ナイジェリア、ガボンなど。

色調・・・心材は黄褐色ないしチョコレート色、金褐色、黒褐色、灰褐色、茶褐色。灰黒ないし黒色の狭い縞を有する。または鋼色の光沢をもつ縞のものもある。辺材は灰白色、黄白色、灰色。

性質・・・木理:交錯、辺心材の境目:明瞭、肌目:やや粗、硬さ:硬~超硬、腐食耐久性(耐朽性):中~強、磨耗耐久性:強

気乾比重:0.73~0.85

平均収縮率%(柾目方向):0.13~0.21

平均収縮率%(板目方向):0.34~0.38

曲げ強度MPa:123*

圧縮強度MPa:79*

せん断強度MPa:9.9*

曲げヤング係数GPa:17.7*

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):やや困難、鉋掛(カンナガケ):中~やや困難、釘打保持力:強、糊付接着性:良好、乾燥:注意~超困難、塗装性:高

用途・・・造作材、建具、家具、合板

高級家具材、床材、突き板、ロクロ加工材、船室装飾用のフローリング

価格・・・☆☆☆

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・平割:34㎜、45㎜

 

その他・・・

ウォルナットに良く似た木材。装飾的な利用価値が高い。柾目のリボン模様が綺麗な為、突板化粧合板に加工され内装材に人気がある。板目面に白色の沈積物、やにだまりが見られることがある。斑の模様不明瞭。表面の仕上りは良好。乾燥が難しくゆっくりと乾燥することが要求される。乾燥後は材は安定していて、狂いはでない。白蟻に対する抵抗性は高い。樹高30m、樹径0.6~0.9m。心材が赤褐色をしたブビンガもこれと同属の樹種であるが、ブビンガより材の色が薄い。ヨーロッパではローズウッドの代用材として使う場合もある。色がのりやすく、漂白してからウォールナット色に着色してクルミの代用として使われる。

 

*1:散孔材とする資料と環孔材とする資料の両方ありました。画像で見る感じでは環孔材のような気がしますが、正しくは不明です。