名称・・・イペ(Ipe)
その他呼び名・・・
タベブイア(タベブヤ)、ラパチョ(ラバッチヨ)、ロッショ、グアヤカン(Guayacan)(パナマでの呼び名)、イペタバコ、Pau d’arco(ブラジルでの呼び名)、Amapa(メキシコでの呼び名)、Cortez(ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカでの呼び名)、Guayacan polvillo(コロンビアでの呼び名)、Fior amarillo(ベネズエラでの呼び名)、Green heart(スリナムでの呼び名)(*1)、Madera negra(エクアドルでの呼び名)、Tahuari、Lapacho negro(パラグアイでの呼び名)
科目・・・ノウゼンカズラ科タベブイア(Tabebuia)属・常緑広葉樹・散孔材・合弁花類(被子植物)
学名・・・
Tabebuia spp.
Tabebuia serratifolia、
Tabebuia arellanedae Lorenz、
Tabebuia ipe などを含む
産地・・・ブラジル、ペルーなど南米アマゾン川流域、チリを除く全ての中南米地域。
色調・・・心材は黄色がかった緑褐色、やや緑色を帯びた褐色から黒に近い褐色。辺材は黄白色、白色。
性質・・・木理:(幅の狭い)交錯、辺心材の境目:明瞭、肌目:緻密、硬さ:超硬、腐食耐久性(耐朽性):強、磨耗耐久性:強
気乾比重:0.96~1.28
平均収縮率%(柾目方向):0.21
平均収縮率%(板目方向):0.29
曲げ強度MPa:181
圧縮強度MPa:97
せん断強度MPa:14.2
曲げヤング係数GPa:22.8
加工性・・・鋸挽(ノコビキ):やや困難、鉋掛(カンナガケ):やや困難、釘打保持力:強、糊付接着性:良好、乾燥:困難、塗装性:{低/中/高
用途・・・構造材、
土台、梁、窓枠、ドア、ウッドデッキ(重歩行用)、フローリング、船舶材、桟橋、木橋、枕木、電柱、杭、工場の床、車体、轆轤(ろくろ)細工、器具柄、ステッキ、弓、釣竿、化粧単板
価格・・・☆☆
無節材(2000x210x34㎜)60万/㎥
メーカー・・・
一般流通サイズ・・・90x20x2400(S4S:四面プレナー・E4E:面取り\450,000/㎥)
150x40x(1800~4200、300㎜ピッチ)
120x30x(1800~4200、300㎜ピッチ)
105x20x(1800~4200、300㎜ピッチ)
90x20x(1800~4200、300㎜ピッチ))
100x100x(1800~4200、300㎜ピッチ)
90x90x(1800~4200、300㎜ピッチ)
70x70x(1800~4200、300㎜ピッチ)
その他・・・
数種あり、熱帯アメリカ産の重硬な木材の代表的なものの一つ。日本では最近話題になるようになった。原木が大きい分、5m以上の材も成材可能なため港湾施設など広い面積のデッキなどにも対応。
【その他色調等】:表面の仕上りは良好。心材は新鮮な時は黄緑色であるが時が経てば緑色を帯びた褐色になる。時には色の違いによる不均一な筋がでる。
【その他性質等】:反りやひび割れが少なく材の安定性が高い。耐水性、防虫性に優れる。道管中に黄色いラパコールを含んでいることが特徴で、この成分が防虫効果をもたらす。防虫処理不要の状態で屋外の使用に十分耐える。病中害、白蟻に対する抵抗性は高いが海虫に対しては弱い。
【その他加工等】:製材時にラバーコールのよる皮膚炎を起こすことがあるので注意が必要。
【立木での性質等】:中南米から採れるイペは樹高40m、径1.3mの大径木。
*1:その他の呼び名で「Green heart」と書きましたが、クスノキ科のグリーンハートという別種類があります。スリナムでグリーンハートと言えばたぶんクスノキ科の方のことを言ってると思います。