名称・・・白檀(Sandal wood)
その他呼び名・・・
サンダルウッド、老山白檀(ロウザンビャクダン)
科目・・・ビャクダン科ビャクダン(Santalum)属・常緑広葉樹・散孔材・離弁花類(被子植物)
学名・・・Santalum album
産地・・・インド、インドネシア、ティモール島、東南アジア、オーストラリア
性質・・・木理:やや交錯、辺心材の境目:不明瞭~明瞭、肌目:緻密、硬さ:極硬、腐食耐久性(耐朽性):強、磨耗耐久性:強
気乾比重:0.84
平均収縮率%(柾目方向):
平均収縮率%(板目方向):
曲げ強度MPa:{000
圧縮強度MPa:{00
せん断強度MPa:{00.0
曲げヤング係数GPa:{00.0
加工性・・・鋸挽:やや困難、鉋掛:やや困難、釘打保持力:強、糊付接着性:良好、乾燥:困難、塗装性:{低/中/高
用途・・・造作材
囲炉裏框、仏像彫刻、宝石箱、櫛、ペーパーナイフ、扇子、線香の原料
価格・・・☆☆☆☆☆~
メーカー・・・
一般流通サイズ・・・ほぼ丸太の状態
その他・・・
斑の模様不明瞭。インドの葬儀には欠かせない香木でかなりの量が消費される。デカン高原のインド西側のマイソール周辺で採れるものが最高とされ、老山白檀(ロウザンビャクダン)という別称で呼ばれる。インドビャクダンは少し黄色を帯びた灰白色で、使い込むと黒ずんでくる。インドネシアに入ると木も太くなり、木目が荒く黄色味が強くなってくる。長い直材は殆ど無く曲がった材が多く、1m前後の長さで直径も20cmが大きい材となる。白太は白色で無臭だが、赤味は高貴な白檀色という卵白色で芳香がある。茶室の炉には最高の框材とされる。ビャクダンには堅く赤い偽心がある。材面は油状の感触がある。強烈な芳香があり、香油(白檀油)の原料ともされる。半寄生性の樹木のため栽培は大変困難で年々入手が難しくなり、インド政府によって伐採制限、輸出制限がかけられている。そのため、丸太に少し彫刻をして彫刻品として出荷される。
備考・・・
ビャクダンのことを中国名では「栴檀(センダン)」というようですが、いわゆるセンダンはセンダン科の別の樹種です。
最近はアロマテラピーにも使われているようです。環孔材とする資料もありましたが、材を見ると環孔材という感じではないですね。価格的には、たぶん製材品ではほぼ売られていないでしょうから書いてませんが、無理やり㎥単価を出すと600万はするでしょうか。