ホワイトオーク

Howaitoooku

 

名称・・・ホワイトオーク(White oak)

その他呼び名・・・

アメリカンホワイトオーク、ウェスタンホワイトオーク、アパラチアンオーク、チェリーオーク、チェストナットオーク、ポストオーク、オーバーカップオーク、スワンプチェストナットオーク、チンカピンオーク、バーオーク、スワンプホワイトオーク、ライブオーク、オレゴンホワイトオーク、ノーザンホワイトオーク、サザンホワイトオーク

科目・・・ブナ科コナラ(Quercus)属・落葉広葉樹・環孔材・離弁花類(被子植物)

学名・・・

Quercus alba L.(ホワイトオーク)
Quercus prinus(チェストナットオーク)、

Quercus stellata(ポストオーク)、

Quercus lyrata(オーバーカップオーク)、

Quercus mishauxii(スワンプチェストナットオーク)、

Quercus muehlenbergii(チンカピンオーク)、

Quercus marcrocarpa(バーオーク)、

Quercus bicolor(スワンプホワイトオーク)、

Quercus vieriniana(ライブオーク)、

Quercus garryana(オレゴンホワイトオーク)

産地・・・北米大陸一帯に広く分布。中でもアメリカ東部やカナダに多い。ヨーロッパにも見られる。

色調・・・心材は淡黄褐色、灰褐色、淡褐色ないし濃褐色、褐色、赤褐色、時に桃色を帯びる。辺材は淡黄白色、白色、淡白色、淡褐色。

性質・・・木理:通直、辺心材の境目:明瞭、肌目:粗~やや粗、硬さ:硬、腐食耐久性(耐朽性):中~強、磨耗耐久性:強

気乾比重:0.68~0.75

平均収縮率%(柾目方向):0.21

平均収縮率%(板目方向):0.39

曲げ強度MPa:121

圧縮強度MPa:59

せん断強度MPa:13.7

曲げヤング係数GPa:14.1

加工性・・・鋸挽(ノコビキ):容易~やや困難、鉋掛(カンナガケ):容易~やや困難、釘打保持力:強、糊付接着性:中~良好、乾燥:やや困難、塗装性:中

用途・・・造作材、家具、合板

床材、船舶材、枕木、ウィスキーやブランデーの樽材、桶材、化粧用単板、器具

価格・・・☆☆

無節材(2000x210x34㎜)50万/㎥

メーカー・・・

一般流通サイズ・・・平割:34㎜、60㎜

 

その他・・・

ホワイトオークは次のいくつかの樹種の総称。ホワイトオーク(White oak)、チェストナットオーク(Chestnut oak)、ポストオーク(Post oak)、オーバーカップオーク(Overcup oak)、スワンプチェストナットオーク(Swamp chestnut oak)、チンカピンオーク(Chinkapin oak)、バーオーク(Bur oak)、スワンプホワイトオーク(Swamp white oak)、ライブオーク(Live oak)。産出地によりノーザンホワイトオークとサザンホワイトオークを区別して販売することもある。大きな放射組織がある為、柾目面に美しいシルバーグレイン(虎斑:とらふ)が現れる。斑の模様鮮明。仕上りは良好。衝撃に強い。丸太により材色の違いが大きい為注意が必要。釘打は穴あけ加工が望ましい。ヒラタキクイムシの虫害にあいやすい。レッドオークと比べると狂いが出やすい。辺材の幅は狭い。一般に収縮率が高い為、乾燥の際に狂いが出たり板目面に小割が入りやすい。樹径1.5m。ホワイトオークの導管孔にはチロース繊維構造を持っていて、樽にして液体の容器にしても液漏れせずに通気もする。この特性はウィスキーやブランデーの醸造に最適でオークの持つタンニンが酒に溶け込み芳醇な香りを醸し出す。「オーク」という言葉はカシ類とナラ類を意味しているが、ホワイトオークは後者で日本のミズナラに良く似ている。ただミズナラよりも全体的に木目が荒く、色が白いのが特徴。

 

備考・・・

「ホワイトオーク」というと、特定の樹種であるQuercus albaを指す場合と、似ている樹種を総称している場合とがありますが、一般的には後者の方が多いようです。ホワイトオークの中でライブオークだけは日本のカシに近く常緑で、半環孔材のようです。